看護師の適齢期っていつ?理想の結婚年齢は?
看護師として働きながら結婚・出産のタイミングを考えている方は多いのではないでしょうか。本記事では、看護師の結婚事情や両立のためのヒント、先輩ナースの体験談までご紹介します。自分らしい結婚のタイミングを見つけるためのヒントが見つかるはずです。
目次
看護師の結婚に関する現状
看護師の結婚・出産事情は一般職と比べてどのような特徴があるのでしょうか。ここでは、平均結婚年齢や出産年齢、また結婚・出産後も仕事を続ける看護師の割合について、最新のデータとともにご紹介します。
平均結婚年齢・出産年齢は?
厚生労働省の統計によると、女性の平均結婚年齢は29.4歳、平均出産年齢は30.7歳となります。看護師のみの平均データはありませんが、夜勤や不規則な勤務時間という職業特性から、妊活や出産のタイミングについては、より慎重な計画が必要となる傾向があります。
結婚・出産後に仕事を続ける看護師の割合は?
日本看護協会の調査によると、結婚後も仕事を継続する看護師の割合は約85%と高水準を維持しています。これは、看護師という専門職の特性上、スキルの維持や経験の継続が重要視されることが大きな要因となっています。
出産後の継続就業率については、約75%の看護師が仕事を続けているというデータがあります。これは一般職の女性(約53%)と比較すると、かなり高い水準と言えます。背景には、医療機関における産休・育休制度の整備や、看護師不足を背景とした復職支援の充実があると考えられます。
適齢期に縛られない!自分らしい結婚のタイミングを見つける
結婚の「適齢期」は人それぞれです。ここでは、看護師としてのキャリアプランと結婚のバランスを取るためのポイントや、パートナーとの将来設計、そして自分らしい決断をするためのヒントをお伝えします。
仕事と結婚の両立:キャリアプランを考えよう
キャリアプランと結婚のタイミングは、多くの看護師さんが悩むポイントです。特に、専門看護師(CNS)や認定看護師などの資格取得を目指している場合は、より慎重な計画が必要となります。
まずは、5年後、10年後の自分のキャリアイメージを具体的に描いてみましょう。例えば、30歳までに認定看護師の資格を取得したい場合、それまでの必要な実務経験年数や研修期間を考慮する必要があります。また、配属部署や勤務形態についても、結婚後の生活との両立を見据えて検討することが重要です。
多くの病院では、職員のキャリアプランに関する個別相談やキャリアカウンセリングを実施しています。これらの制度を積極的に活用し、上司や先輩看護師に相談しながら、自分なりのキャリアプランを立てていくことをお勧めします。
パートナーとの将来設計:結婚後の生活をイメージしよう
結婚後の生活を具体的にイメージすることは、結婚のタイミングを考える上で重要なステップとなります。特に看護師の場合、夜勤や休日出勤など、特殊な勤務形態への理解と協力が不可欠です。
パートナーとは、以下のような点について、じっくりと話し合うことをお勧めします。
- ・互いのキャリアプランと、それに対する考え方
- ・家事・育児の分担方法
- ・住まいの場所(通勤時間との兼ね合い)
- ・経済的な計画(共働きの継続、貯蓄目標など)
- ・将来的な転職や異動の可能性
検討項目 | ポイント | 備考 |
---|---|---|
キャリアプラン | 資格取得、昇進希望など | 両者の理解と支援が必要 |
生活設計 | 家事分担、住居選び | 勤務形態に合わせた計画を |
経済計画 | 収入、支出、貯蓄目標 | 長期的な視点で検討 |
周囲の声に惑わされない:自分軸で考えよう
「そろそろ結婚した方がいいんじゃない?」「看護師は若いうちに結婚した方がいいよ」など、周囲からのアドバイスや意見は、時として重圧となることがあります。しかし、結婚は人生における重要な選択であり、最終的には自分自身で決断する必要があります。
自分の価値観や優先順位を明確にするために、以下のような点について考えてみましょう。
- ・仕事とプライベートのバランスで何を重視したいか
- ・理想とする生活スタイルはどのようなものか
- ・今後のキャリアにおいて譲れない部分は何か
結婚・出産後も働き続けるためのヒント
結婚・出産後のキャリア継続には、様々な工夫と準備が必要です。ここでは、ワークライフバランスを重視した職場選びのポイントや、活用できる制度、さらに復職に向けた支援制度について詳しく解説します。
ワークライフバランスを重視した職場選び
ワークライフバランスの取れた職場環境は、結婚後のキャリア継続において重要な要素となります。職場選びの際は、以下のような点に注目してみましょう。
- ・残業時間の実態
- ・有給休暇の取得率
- ・夜勤回数の調整可否
- ・子育て中の職員への配慮
- ・職場の雰囲気や理解度
実際の職場環境を知るためには、先輩ナースの体験談を聞いたり、面接時に具体的な質問をしたりすることが効果的です。また、病院の規模や地域性によっても働き方改革への取り組みは異なるため、複数の施設を比較検討することをお勧めします。
利用できる制度を知ろう(産休・育休・時短勤務など)
看護職は他の職種と比べて、充実した福利厚生制度を持つ職場が多いのが特徴です。結婚・出産後も安心してキャリアを継続するために、これらの制度をよく理解し、計画的に活用することが重要です。
主な制度と特徴について、以下の表にまとめました。
制度名 | 期間 | 特徴 | 給与・手当 |
---|---|---|---|
産前休暇 | 出産予定日の6週間前から(多胎妊娠の場合14週間前から) | 任意であり、期間内で取得が可能 | 原則給与の支払いはないが、国や自治体等の保証制度あり |
産後休暇 | 出産後8週間 | 法定義務であるが、例外もあり | 原則給与の支払いはないが、国や自治体等の保証制度あり |
育児休業 | 原則として子が1歳に達するまで | 例外的な措置として、保育所などに入所できない等の理由により延長も可能 | 原則給与の支払いはないが、育児休業給付金等あり |
時短勤務 | 3歳未満の子を養育する場合 | 1日6時間までの短縮可能 | 勤務時間に応じた給与 |
これらの制度は、法定のものに加えて病院独自の制度が設けられていることも多いため、人事部門や看護部に確認することをお勧めします。また、制度の申請時期や必要書類についても事前に把握しておくと安心です。
復職支援制度を活用しよう
出産や育児でいったん職場を離れた後の復職に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。近年は、看護師不足を背景に、多くの医療機関で充実した復職支援制度が整備されています。
特に、ブランクがある場合は、各都道府県ナースセンターが実施する「復職支援研修」の受講もお勧めです。実践的な研修を通じて、自信を持って現場復帰することができます。
先輩看護師の体験談:結婚・出産とキャリアの両立
結婚・出産を経てキャリアアップを実現した看護師の例
Aさん
(女性、35歳)
入職7年目で結婚、9年目で第一子を出産。育休後時短勤務にて育児と仕事を両立中。最初は職場復帰に不安がありましたが、上司や同僚の理解、そして何より家族のサポートのおかげで実現できました。大変なことも多いですが、患者さんやご家族との関わりが、私の原動力になっています。
仕事と家庭を両立させるための工夫やアドバイス
現場で活躍する先輩ナースたちが実践している両立のためのポイントをご紹介します。
①効率的な業務遂行
- ・優先順位を明確にし、時間管理を徹底
- ・同僚との情報共有・連携を密に
- ・記録時間の短縮化
②サポートネットワークの構築
- ・職場の理解者を増やす
- ・家族・親族との協力体制
- ・同じ立場の同僚との情報交換
まとめ:自分らしい幸せを見つけるために
✔ 看護師の結婚・出産後の継続就業率は高い傾向にあります
✔ キャリアプランと結婚のタイミングは、自分の価値観を大切にしながら決めましょう
✔ 職場の制度や支援体制を積極的に活用することで、仕事と家庭の両立が可能です
✔ 先輩ナースの経験から学び、自分なりの働き方を見つけることが大切です
✔ 結婚・出産のタイミングに「正解」はありません。自分らしい選択をすることが何より重要です
この記事が、結婚のタイミングに悩む看護師の皆さんにとって、より良い選択をするためのヒントとなれば幸いです。
PROFILE
結婚相談所の代表カウンセラーとして約10年間、200名近くの成婚者を輩出。所属協会からは成婚優秀賞や入会優秀賞などを受賞。お客様一人ひとりに寄り添い、最適なパートナー探しをサポートすることに情熱を注いでいます。
監修者:結婚相談所アイビジョン代表カウンセラー 小島千恵