結婚相談所で子なし希望(DINKS)でも婚活できる?

近年、子どもを持たない選択(DINKS:Double Income No Kids)をするカップルが増えています。しかし、そのような希望を持ちながら婚活をすることに不安を感じる方も少なくありません。この記事では、子なし希望でも結婚相談所を利用するメリットやデメリット、成功のポイントなどを詳しく解説します。価値観を共有できるパートナーとの出会いを見つけるための参考にしてください。
目次
子なし希望(DINKS)で結婚相談所を利用するメリット・デメリット
子なし希望で結婚相談所を利用する際には、いくつかのメリットとデメリットがあります。相談所によるマッチングの仕組みを活用することで価値観が合う相手と出会える可能性が高まる一方、従来の家族観に基づくサービスの中で理解を得られないケースもあります。ここでは具体的なメリットとデメリットを解説し、子なし希望の方が婚活を進める際の判断材料を提供します。
メリット:結婚に対する価値観が一致した相手を見つけやすい
結婚相談所の最大の特徴は、価値観のマッチングを重視している点です。子どもを持つか持たないかという選択は、人生の大きな決断の一つであり、パートナー間で一致していなければ将来的に深刻な問題となる可能性があります。
結婚相談所では入会時に詳細なプロフィール作成を行い、子どもに関する希望も明確に記録します。多くの相談所ではこうした情報をもとにマッチングを行うため、「子なし希望」という価値観を共有できる相手を効率的に見つけることができます。
一般的な婚活アプリやパーティーなどでは、出会いの段階ではこうした価値観についてオープンに話し合うことが難しい場合もありますが、結婚相談所ではそうした重要事項があらかじめフィルタリングされているため、価値観の不一致によるミスマッチを減らすことができます。
メリット:結婚後のライフプランを共有しやすい
子なし希望のカップルは、子育てにかかる時間やコストを他の目的に使うことができます。結婚相談所では、単に「子どもが欲しいかどうか」だけでなく、将来のライフプランについても詳しく話し合う機会が設けられています。
子なし希望の場合、共働きを続けながらキャリアを追求したい、趣味や旅行に時間とお金を使いたい、社会貢献活動に力を入れたいなど、さまざまな人生設計が考えられます。結婚相談所のカウンセリングでは、こうした将来ビジョンについても共有し、価値観の一致度を確認することができます。
また、多くの結婚相談所では定期的な面談やカウンセリングが行われるため、交際が進む中でもライフプランについて話し合うサポートを受けられます。これにより、結婚前に将来の方向性をしっかりと擦り合わせることができ、結婚後のミスマッチを防ぐことができるのです。
子なし希望の方にとって、単に「子どもを持たない」という選択だけでなく、「どのような人生を共に歩みたいか」というビジョンを共有できるパートナーを見つけられることは、結婚相談所を利用する大きなメリットと言えるでしょう。
デメリット:希望条件に合う人が少ない可能性がある
統計的に見ると、結婚後に子どもを持ちたいと考える人の割合は依然として高く、子なし希望の会員は相対的に少数派である可能性があります。これは単純に選択肢の数が限られることを意味し、マッチングの機会が少なくなる可能性があります。
年齢層によっても状況は異なります。若い年代では「将来的には子どもが欲しい」と考える人が多い傾向にあり、特に20代〜30代前半の年齢層では子なし希望のマッチングが難しくなる場合があります。一方、40代以上では子どもを持つことへの優先度が下がる傾向もあり、子なし希望のマッチングがしやすくなることもあります。
希望条件に合う人が少ないというデメリットに対しては、オンラインサービスで地理的範囲を広げるなどの対策が考えられます。
婚活方法 | 子なし希望の明示 | マッチング精度 | サポート体制 | 出会いの数 |
---|---|---|---|---|
結婚相談所 | ◎(プロフィールに明記可能) | ◎(価値観重視のマッチング) | ○(カウンセラーのサポートあり) | △(会員数に依存) |
婚活アプリ | ○(プロフィール項目あり) | △(自己申告ベース) | ×(基本的に自己解決) | ◎(多数のユーザー) |
婚活パーティー | ×(初対面で話しにくい) | ×(外見重視になりがち) | △(イベントによる) | ○(定期的に開催) |
友人の紹介 | △(事前に伝えられる場合も) | ○(共通の知人の判断) | △(友人次第) | ×(機会が限定的) |

子なし希望(DINKS)の婚活を成功させるためのポイント
子なし希望の婚活を成功させるためには、自分の価値観を明確に伝え、相手と誠実にコミュニケーションを取ることが重要です。プロフィールでの伝え方、実際に会った相手との価値観の擦り合わせ方、そして専門家であるカウンセラーの活用法など、具体的な成功のポイントを解説します。これらのポイントを押さえることで、子なし希望でも自分らしい幸せな結婚に近づくことができるでしょう。
プロフィールで子なし希望を明確に伝える
婚活において、子なし希望を成功させる第一歩は、自分の意思を明確にプロフィールに記載することです。多くの結婚相談所では「子どもの希望」に関する項目があり、「希望する」「希望しない」「どちらでもよい」などの選択肢から選ぶことができます。
ただし、単に選択肢を選ぶだけでなく、自己PRや価値観を記載する欄にも、子なしを希望する理由や将来のライフプランについて具体的に書くことをおすすめします。例えば、「キャリアを大切にしたい」「二人の時間を大切にしたい」「趣味や旅行を楽しみたい」など、ポジティブな表現で自分の希望を伝えると、同じ価値観を持つ相手に響きやすくなります。
また、「子なし」という表現だけでなく、「DINKS(Double Income No Kids)志向」「二人だけの家族を大切にしたい」など、前向きな表現を用いることで、否定的な印象を与えることなく自分の希望を伝えることができます。
プロフィール作成時には、担当のカウンセラーに相談しながら、自分の価値観が適切に伝わる表現を工夫することが大切です。明確に伝えることで、価値観の合う相手とのマッチング率を高めることができます。
相手に伝えるタイミングと伝え方
子なし希望は、パートナー選びにおける重要な価値観の一つです。相手との関係が深まる中で、このテーマについて話し合うタイミングと伝え方は慎重に考える必要があります。
一般的には、お互いの将来について話し合うようになる2〜3回目のデートが適切なタイミングとされています。あまりに早すぎると唐突な印象を与え、遅すぎると関係性が深まった後のミスマッチで双方が傷つく可能性があります。
伝え方としては、一方的に「子どもは絶対に持ちたくない」と断言するよりも、「私は将来についてこのように考えているのですが、あなたはどう思いますか?」と、相手の考えも尊重する姿勢で話し合いを始めるとよいでしょう。
また、単に「子どもは欲しくない」という否定的な表現ではなく、「二人でどのような人生を送りたいか」というポジティブなビジョンを共有することも重要です。例えば、「二人のキャリアを大切にしながら、趣味や旅行を楽しみたい」「社会貢献活動に力を入れたい」など、子なし希望の先にある豊かなライフスタイルを伝えることで、相手の理解を得やすくなります。
相手の反応に応じて、時間をかけて話し合いを重ねることも大切です。価値観の一致が確認できれば関係を深め、明らかな不一致があれば早めに別の相手を探すという判断もできます。
カウンセラーに相談する
結婚相談所の大きな特徴の一つは、専門のカウンセラーによるサポートが受けられることです。子なし希望の婚活においては、このカウンセラーを上手に活用することが成功への近道となります。
まず入会時の初回面談で、子なし希望であることをカウンセラーに明確に伝え、それを尊重したマッチングを希望することを伝えましょう。カウンセラーの反応を見ることで、その相談所が子なし希望者に対してどのような姿勢を持っているかを判断することもできます。
定期的なカウンセリングでは、マッチングの状況や交際の進展について率直に相談しましょう。例えば、「子なし希望を伝えたときの相手の反応が曖昧だった」「将来のライフプランについて話し合いたいが切り出しにくい」といった悩みを相談することで、具体的なアドバイスを得ることができます。
経験豊富なカウンセラーであれば、子なし希望の会員同士のマッチング事例や、価値観の擦り合わせ方についての知見を持っているはずです。時には「この会員さんは子なしについて柔軟な考えを持っている」といった、プロフィールだけでは分からない情報を提供してくれることもあります。
子なし希望(DINKS)の婚活体験談
子なし希望で婚活を成功させた方々の体験談は、同じ価値観を持つ方々にとって大きな励みとなります。ここでは、実際に結婚相談所を通じて子なし希望のパートナーと出会い、幸せな結婚に至った方々の体験をご紹介します。これらの事例から学ぶことで、自分自身の婚活にも役立てることができるでしょう。

Aさん
(女性、35歳)
私はキャリアを大切にしたいという思いから、子なし希望で婚活を始めました。最初は周囲からの『いずれ考えが変わるよ』という言葉に悩まされましたが、結婚相談所のカウンセラーに相談したところ、『あなたの価値観を尊重します』と言ってもらえたのが心強かったです。プロフィールには『共働きでお互いのキャリアを応援し合える関係を希望』と明記し、3ヶ月目に現在の夫と出会いました。彼もキャリア重視で子なしを希望していて、価値観の一致を感じました。交際中は将来のライフプランについてしっかり話し合い、趣味や旅行、資産形成の方針など、具体的な生活設計を共有できたことが決め手となりました。結婚して2年経ちますが、二人で充実した日々を送っています。

Bさん
(男性、42歳)
40歳を過ぎてから真剣に婚活を始めました。以前の恋愛では『子どもは?』という質問に正直に答えると関係が続かないことが多く、悩んでいました。結婚相談所に入会する際、カウンセラーに『子なし希望だが、それでもマッチングの可能性はあるか』と質問したところ、『同じ価値観の方はいらっしゃいますよ』と背中を押してもらえました。実際、プロフィールで正直に伝えたことで、無駄なマッチングを避けられたと思います。現在の妻とは、初回のお見合いで『子どもよりも夫婦二人の時間を大切にしたい』という価値観が一致し、すぐに意気投合しました。お互いに趣味の時間を尊重しながら、共通の趣味も楽しむという生活スタイルが実現できています。正直な気持ちを伝えて良かったと思います。
これらの体験談に共通するのは、自分の価値観を明確に伝えることの大切さです。また、カウンセラーとの相性や相談所選びも重要なポイントとなっています。子なし希望という選択肢を尊重してくれる環境で婚活を進めることで、自分らしい幸せな結婚に近づくことができるのです。
まとめ:子なし希望でも結婚相談所で幸せな結婚を
子なし希望(DINKS)で結婚相談所を利用した婚活について詳しく見てきました。最後に重要なポイントをまとめます。
- ✓ 結婚相談所では価値観のマッチングが重視されるため、子なし希望という価値観を共有できる相手と出会える可能性が高まります
- ✓ プロフィールや初期段階で子なし希望を明確に伝えることで、ミスマッチを防ぎ、効率的な婚活が可能になります
- ✓ 相談所やカウンセラー選びが重要で、子なし希望を尊重してくれる環境を選ぶことがポイントです
- ✓ 子なし希望のマッチングは数が限られる可能性がありますが、地域を広げるなどの工夫で選択肢を増やせます
- ✓ 実際に多くの方が子なし希望で婚活に成功し、価値観を共有するパートナーと幸せな結婚生活を送っています
- ✓ 子なし希望は否定的な表現ではなく、二人で実現したいポジティブなライフビジョンとして伝えることが大切です
子どもを持つかどうかは人生の重要な選択の一つです。自分の価値観に正直に向き合い、それを尊重してくれるパートナーと出会うことで、自分らしい幸せな結婚生活を実現させましょう。結婚相談所はそのための有効な選択肢の一つとなります。

PROFILE
結婚相談所の代表カウンセラーとして約10年間、200名近くの成婚者を輩出。所属協会からは成婚優秀賞や入会優秀賞などを受賞。お客様一人ひとりに寄り添い、最適なパートナー探しをサポートすることに情熱を注いでいます。
監修者:結婚相談所アイビジョン代表カウンセラー 小島千恵